―スリザリンとの合同授業………
 
談話室の「お知らせ」に確かにそうあった。




[♯7 思い出し玉と飛行訓練]




「そらきた。お望みどうりだ。マルフォイの目の前で箒に乗って、物笑いの種になるのさ」


談話室の「お知らせ」を見て、ハリーが言った。ハリーは空を飛ぶ授業を楽しみにしていたらしい。
けど、スリザリンとの合同授業だと知り、落ち込んだのがにはわかった。。

「そうなるとはかぎらないよ。あいつ、クィディッチがうまいっていつも自慢してるけど、口先だけだよ」

ロン、ナイスフォロー!!とは心の中で思った。

「大丈夫!!もしマルフォイが、ハリーを物笑いの種にしたら、私がギッタンギッタン
 のメッタンメッタン
にしてあげるからさ!それに、飛行はとっても面白いし、ハリーなら飛べるわ!」


最近は、飛行授業の話で持ちきりだ。
マルフォイは、特に飛行の話を聞いて欲しいらしく、行く先々で長ったらしい自慢話をしたし、
一年生がクィディッチ・チームの寮代表選手になれないなんて残念だと、みんなの前で不満をいった。
に至っては、全然飛行の話はしたことが無いのに『物凄い飛び手』と噂をされ、
それを聞きつけたネビルに、コツをおしえてくれと言われた。
それに、魔法使いの家の子はみんなひっきりなしにクィディッチの話をした。




「箒の持ち方は……………」

朝食の時、ハーマイオニーは飛行のコツをうんざりするほど話しまくった。
「クィディッチ今昔」で仕入れたコツだ。
ネビルは真剣に聞いていたが、そのほかの人はあまり聞いていないようだった。


が上を向くと、いっぱいの梟が、丁度手紙を届けにくる所で、
そのおかげでハーマイオニーは講義をやめた。


「ネビル、包みが届いてるよ!」


は、ネビル宛ての包みをネビルに渡す。


「ありがとう」


ネビルは早速包みを開けていた。
中には白い煙のようなものが詰まっているように見えるビー玉ぐらいのガラス玉が入っていた。
――思い出し玉である。


ネビルが思い出し玉を握ると、白い煙は赤くなった。
つまり、ネビルは何かを忘れているということだ。
ネビルは愕然としている。


「あっ!?」


マルフォイがネビルの思い出し玉をひったくるのをは見た。
それと同時にハリーとロンが立ち上がる。


「マルフォイ、思い出し玉を返しなさい!さもないと、あなたに『豚鼻の呪い』をかけてあげるから」

ニヤつきながらフフフフフ と不敵に笑う
その姿はまるで妖怪のようだとか……(汗)


マグコナガル先生が通りかかった。

「どうしたのですか?」

「先生、マルフォイが僕の『思い出し玉』をとったんです。」


マルフォイはしかめっ面で、素早くテーブルに玉を戻した。
から物凄くどす黒いオーラが漂っているせいか、マルフォイは逃げていった。









その日の午後三時半、初めての飛行訓練である。


「スリザリンなんて糞食らえよハリー、いい飛びっぷりを期待してるわw」

はまだマルフォイの事を許せないようだ。


「びっくりさせてやれ!!」


ロンが意気込む。

「うん」

ハリーは、期待されても困ると思ったが、流石にそれは言えなかった。
そうこうしている内に、マダム・フーチが来た。
白髪を短く切り、鷹のような黄色い目をしている。


「なにをボヤボヤしているんですか。皆箒のそばに立って。さぁ、早く。」

は駆け足で箒の傍に立った。





懐かしいなぁ。箒に乗るの、久しぶりだし。




「右手を箒の上に突き出して」



は突き出す。


「そして『上がれ!』と言う。」



そこらじゅうから『上がれ』と言う声が聞こえる。
勿論、の箒はすぐに上がった。



「ハリー、凄いじゃん!ちゃんと収まってる!」

もね。」


他の皆の様子を見ていると、ちゃんと出来た人は少ないということがわかった。
次にマダム・フーチは、箒の端から滑り落ちないようにまたがる方法をやってみせた。
それで、マルフォイがずっと間違った握り方をしていたと先生に指摘されたので、
の苛立ちも少し収まった。


それから先生の掛け声で浮上することになった。

「一、二の――」


土を蹴る音がしたかと思ったら、ネビルが浮いた。

「こら!戻ってきなさい!」


ネビルは逆にどんどん地面から離れていく。


3メートル――4メートル――6メートル―――


高くなるにつれて、ネビルの顔は青くなっている。


ネビルは箒から真っ逆さまに落ちた。そして…………

ガーン―――ドサッ、ボキッっという音をたてて、ネビルは草の上にうつ伏せに墜落した。
箒はさらに高く高く昇り続け禁じられた森の方へいって――見えなくなった。


「手首が折れてるわ」

先生が呟く。


その後、先生は生徒に「絶対箒に乗らないで下さい。そのまま動かないでまってて下さい。」
と注意をし、ネビルを引きつれ、医務室へと行った。


「あいつの顔をみたか?あの大まぬけの。」

マルフォイがそう言うと、他のスリザリン生たちもはやしたてた。


「…………………………ふざけるな。あんたねぇ、いくらなんでも言い過ぎじゃない?
自分がそういわれたらどう思うかしら?ネビルは確かにおっちょこちょいだけど、
どっかの誰かさんみたいに悪ふざけはしないわよ」

は、マルフォイに聞こえないようにぶつぶつそんな事を言った。
何とか感情を抑えようと一生懸命頑張っていた。


マルフォイは、草むらから、『思い出し玉』を拾う。


「ロングボトムのばあさんが送ってきたバカ玉だ」

マルフォイが高々とさし上げると、思い出し玉はキラキラ光った。

「マルフォイ、こっちに渡してもらおう」

ハリーは、マルフォイを挑発するように言った。
マルフォイはニヤリと笑う。


「それじゃ、ロングボトムが後で取りにこられる所に置いておくよ。
そうだな――木の上なんてどうだい?」


その一言で、の何かが切れた。
バゴッ!という音と共に、マルフォイが倒れる。
がマルフォイの腹に、パンチをお見舞いしたのだ。


ハーマイオニーが金切り声をあげる。


そんなのはお構いなしに、はマルフォイに近づいていった。


「ふざけるな(にっこり)」

『思い出し玉かえせ』と言う気持ちがこもっている笑顔に、マルフォイの顔は引きつる。
マルフォイは、逃げるように箒にのり、樫の木の梢と同じ高さまで浮上する。


「ここまで来て見ろよ、。それにポッターも。」

マルフォイは勝ち誇ったように言った。
ハリーは箒をつかんだ。

「ダメ!フーチ先生がおっしゃったでしょう。動いちゃいけないって。私たち皆が迷惑するのよ」

ハーマイオニーが叫んだ。
ハーマイオニーの叫びも虚しく、ハリーは箒にまたがる。




そして、どんどん地面から離れていった。



は、マルフォイを殴った事を後悔した。



後書き
思い出し玉事件、やっと書けました。
もうそろそろヒロインの過去話の方をしたいと思います。
その場合は番外編になるのかな……。

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