ハリー、ロン、は三時五分前に城を出て、ハグリッドの小屋を目指して歩いていた。



[♯6 Go to Hagrit's house! ]


「ハリー、ロン、ハーマイオニーは?」

はハリーとロンに聞く。
ハーマイオニーがいないからである。



「あんな奴、よく誘おうとするね。」

「ハーマイオニーだっていいとこあるよ?」

は花を見ながら言う。


「でもあいつ、お節介で、威張りやで……なぁ、ハリー」

「うん」

はぁ…とロンはため息をつく。


「ため息をつくと駄目よ、ロン」

「はいはい」



二人はハグリットの小屋に向かって歩いていく。




禁じられた森の端にある、ハグリットの家が見えてくる。
三人は小屋につく。
戸口に石弓と防寒用長靴が置いてある。



コン コン



がノックをすると、中からメチャクチャに戸を引っかく音と、
ブーンと唸るような吠え声が数回聞こえてきた。



「ハグリットって、未確認飛行物体でもかってるのかなぁ〜」

「かってないと思うよ」


などと、大ぼけしているとそれに答えるハリー。
ハグリットは未確認飛行物体などはかっていない。
しかも、正確にはかってるじゃなく持っているの方が正しいと思われる。


「退がれ、ファング、退がれ」

ハグリットの大声が響いた。
カチャリ……とドアが開いたかと思うと
大きな黒いボアハウンド犬のファングが、飛びかかってきた。

「ぎゃー!助けてー!!」

はすぐさま隠れる。

「私、犬、あんまり好きじゃないの……。」


は怯えながらも小屋に入る。
ハグリッドの小屋は一部屋だけ。天井からハムやキジ鳥がぶら下がっている。
たき火には銅のヤカンがかけられていて、カタカタと蓋を揺らせて白い湯気を炊き上げている。
部屋の隅には巨大なベッドがあり、パッチワーク・キルトのカバーがかかっている。

「ハグリット、久しぶりね。」


はハグリットに手を差し伸べる。


か!」


ハグリットは驚きを隠せない。
それもそうだ、もう何年も前に卒業したがいるのだから……。



二人は声を潜めて話す。

「実は、実験が失敗して体が小さくなっちゃったのよ。薬の副作用らしいけど……。ダンブルドアから聞いてない?」

「俺はそんな事きいちょらんよ。」


「くれぐれもハリー達には秘密ね!お願い!!企業秘密だから。」

「わかっちょるよ。」


話が終わり、ハグリットは、三人を部屋の中のテーブルの傍に置いてある椅子へ招き入れた。



「くつろいでくれや。」



ハグリットの視線がロンの方へ行く。

「ウィーズリー家の子かい?」

「ロンです」

ハリーが紹介した。

ハグリッドは大きなティーポットに熱湯を注ぎ、ロックケーキを皿に乗せてテーブルの上へ運んできた。


「おまえさんの双子の兄貴たちを森から追っ払うのに、俺は人生の大半を費やしているようなもんだ。」

「あの双子の兄弟は、ヤンチャだから。ねぇ、ロン」

「まあね」
 

ハグリッドのロックケーキは歯が折れるのではないかと思うほど硬かったが、
三人は美味しそうなフリをして食べる。
しまいには、はロックケーキをファングにあげていた。








「それでさ〜、私がスネイプに一言いってやったのよ!!」

「あのときの、カッコよかった!」

「うん、すごかったよ!」

「でっしょ〜!」


三人は、初めての授業についてハグリットに話して聞かせた。
その間、ファングは頭をハリーの膝にのせていた。


「でも僕のこと本当に憎んでるみたい」

「スネイプがハリーを憎む動機はないわよ?」

「んにゃ、の言うとおりだ。」

ハグリットはハリーから目を逸らしている。


「チャーリー兄貴はどうしてる?」

とハグリットはロンに聞く。
ハリーは無理やり話題を変えたんじゃないかと思った。



「ハリー、ちょっとその記事とって。」

ハリーテーブルの下のティーポットカバーの下から抜き出し、に渡す。
記事は、『日刊予言者新聞』のものだった。
『グリンゴッツ侵入さる』という見出しだ。



グリンゴッツ侵入さる
 七月三十一日に起きたグリンゴッツ侵入事件については、しられざる闇の魔法使い、
または、魔女の仕業とされているが、捜査は依然として続いている。
 グリンゴッツの小鬼たちは、今日になって、何も盗られたものはなかったと主張した。
荒らされた金庫は、実は侵入されたその日に、すでに空になっていた。
 「そこに何が入っていたかについては申し上げられません。
詮索しない方が皆さんの身のためです。」と、今日午後、グリンゴッツの報道官は述べた。



は記事を読み、ハリーに記事を渡す。


なんか引っかかるものがある。



荒らされた金庫は七百十三。
そこに入ってたのってまさか…………違うよね。


ハリーも記事を読み終わったみたいだ。
何かを思い出そうとしている。


「ハグリット!グリンゴッツ侵入があったのは僕の誕生日だ!
僕たちがあそこにいる間に起きたのかもしれないよ!」

「なんかそれと関係があるの?」

ハグリットは話題を逸らす。


「ハリー、もしかしてハグリットと行った金庫って七百十三?」

りんごはハリーに聞く。
ハリーが話してくれたグリンゴッツの事を思い出したのだ。

「うん、そうだよ。」

「じゃあ、きっと侵入される前にハグリットが持ってったんだよ!
だからホグワーツ内の何処かにある………と。とっても高価で貴重なものだったんじゃない?それ。」


「ロン、どう思う?」

ハリーがロンに聞く。


の言うとおりとっても高価で、貴重なものじゃないかな。
それに、わざわざホグワーツに隠すなんて、どうしてだろう。」




その後、夕食に遅れないよう、ハリー、ロン、は小屋を後にし、城に向かって歩き出した。
は考えながらもグッツからハグリットが届けたものは何だろうと考える。
夕食中も、夕食後も、はその事を必死に考えていた。


、大丈夫?」

寮に戻ったとき、いきなりハーマイオニーに聞かれたのでびっくりする。


「大丈夫だよ。どうして?」

「夕食のときから、考え事ばっかしてたから。大丈夫ならよかった。」


「ありがとうハーマイオニー。心配しないで、私は大丈夫だから。」



その後は明日の準備をし、眠りについた。


後書き
原作沿い♯6、やっとUPできました!
友達に賢者の石貸してたもので……。
やっと戻ってきたよ〜!
それにしても、少し真実に近づきましたね。

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