[♯5 魔法薬の授業]



次の日から、早速授業は始まった。

『薬草学』や『妖精の魔法』 『魔法史』 『変身術』 『闇の魔術の防衛術』 等々
教科は色々ある。しかし、授業はどれも退屈で仕方なかった。
すべて一度習った内容だから当然と言えば当然である。
例え各教科の担当の教師が代わっても、教える事はあまり変わらない。



闇の魔術の防衛術は『クィレル』という、紫のターバンを巻いた吃ってばかりの先生が担当。

は、授業を教える事さえ怖いらしく、いつもオドオドしているクィレルが嫌いだった。

どうにも好きになれない・・・・。






そして、金曜日―


今日は魔法薬の授業。
まさかゼブルスが教えてるなんて…ぷぷっ




いつものように朝の郵便が届けられる。
梟が飛び交う大広間。


「………また手紙」

何故かさっきからに届く手紙が多い。

その手紙はほとんどが抗議の手紙だと確信?したのだが……。

抗議の手紙ではなかった。


、見ていい?」

ハーマイオニーが聞く。


「うん」


手紙はほとんど「カッコよかった。」「付き合って下さい。」「弟子にしてください。」
の三種類であった。

昨日のピーブスの事で注目を浴びたため、手紙が殺到したのだ。(詳しくは連載第4話参照)




「今日の授業は何だっけ?」

ハリーはオートミールを食べながらロンに聞いた。

「スリザリンの連中と一緒に魔法薬学さ。スネイプは………。」


『スネイプ先生』かぁ。
似合わねー!(爆
セブルスが先生ってありえないよ、マジで!!



「ぷ、ぷぷっ。ゼブルスが先生、あははははは.

がいきなり笑い出した。

「どうしたの?」

隣で心配するハーマイオニー。

「あっ、いや、ぷっ、ちょっと、ぎゃはは、笑えてさ。あはははは!!!!ゼブルスが先生なんて
 リーマスとシリウスが、ぷぷっ、聞いたらどう思うだろう。ぎゃははははは!!

朝から大笑いしているであった。







何百ものふくろうが飛び交う中、一羽の白ふくろうがハリーの元へやって来た。
嘴には一通の手紙を銜えている。
ハリーは驚いたような、それでいて嬉しそうな表情を浮かべ、急いで手紙を読んだ。


「ハグリッドからだ。午後からお茶に来ないかって」


そう言い、ハリーはその手紙に返事を書き、再度白ふくろうに持たせてやった。

はもう大笑いしていないようだ。


「あのふくろう、ハリーのペット?」


ふくろうが手紙をハグリッドに届けるのを見送って、が口を開いた。


「うん、そうだよ。ヘドウィグっていうんだ」

「ハグリッドに買ってもらったんだろ?
いいなぁ、僕もふくろうが欲しいよ。あんなお下がりのネズミじゃなくてさ」


「・・・まぁ、ペットがいるだけいいんじゃない?」

はハーマイオニーと同じことを感した。




そして、ついに運命(?)の魔法薬の授業が来た。



どんどん出席をとっていくスネイプ。
は笑うのをグッと堪えている。



「はい?」


やべっ!叱られる


「ハーマイオニー・グレンジャー」


よかった・・・。

ただの出席をとっていただけで、はほっとした。

そして……ハリーの名前まで来た時だった。

「あぁ、さよう」

「ハリー・ポッター。我等が新しい――スターだね」


ドラコ・マルフォィはクラッブとゴイルと冷やかし笑いをした。

そして、後ろでものすごい真っ黒なオーラを漂わせている
マルフォイに飛び掛ろうとしているが、ハーマイオニーに止められている。


「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ。」

がおもわず吹き出す。



「このクラスでは杖を振り回すようなバカげたことはやらん。
そこで、これでも魔法かと思う諸君が多いかもしれん。フツフツと湧く大釜、
ユラユラと立ち昇る湯気、人の血管の中をはいめぐる液体の繊細な力、
心を惑わせ、感覚を狂わせ魔力・・・諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん。
我輩が教えるのは、名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえふたをする方法である―――
ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロたちより諸君がまだましであればの話だが」



やっと笑いが治まった私は真面目に授業を受けていた。


「ポッター!」

セブルスが突然ハリーの名前を呼ぶ。
え?ハリーがなんかやらかした?


「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」



ハーマイオニーが手、挙げてるし。
おーい、いい加減気づけよ。

「わかりません」

「チッ、チッ、チ――有名なだけではどうにもならんらしい」

ゼブルスさん。ハーマイオニーに答えさせましょう。
「ポッター、もう一つ聞こう。ベゾアール石を見つけて来いと言われたら、どこを探すかね?」

ああ、これなら簡単だ。
答えは「セブルスの研究室」でしょ?
・・・・すみません。冗談です。

スリザリンのほうでは、マルフォィと馬鹿デカイ動物2匹(?)が身を捩って笑っている。

「テメェらは分かってんのかよ」

という気持ちを込めて笑顔を送ると大人しくなった。





「わかりません」

「クラスに来る前に教科書を開いてみようとは思わなかったわけだな、ポッター」


ゼブルス、ハリーに当たりすぎ。


「ポッター、モンクスフードとウルフスベーンとの違いはなんだね?」




「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると強力な眠り薬となり、
 あまりに強力なため『生ける屍の水薬』とも言われる。
 
 ベゾアール石は山羊の胃の中から取り出して、大抵の薬に対する解毒剤になる。
 
 モンクスフードとウルフスベーンは同じ植物で
 別名をアコナイトと言いうが『トリカブト』のこと。根は猛毒のアルカロイドを含む」


地下牢に、の良く通る声が響いた。





「私独り言を言ってたから、気にしないで下さい。
 ところで、どうしてハーマイオニーを無視するのかなぁ〜?理由はなに?」

さん、途中からタメ口ですよ(汗)



「…………。諸君、何故今のを全部ノートに書き取らんのだ?」


全員が一斉に羽ペンと羊皮紙を取り出す。
さっきのことは軽く流されたのではどす黒いオーラを全身に渦巻いていた。




、すごい!!さすがねw」

「ふっふっふっふ。これぐらいわけないわよw」


その後とハーマイオニーはペアになって「おできを治す薬」を作っていた。
簡単な調合だったので、はのんびりと蛇の牙を砕く。




バシャ!!

大鍋が溶け、ネビルにかかる。


あーあ。やっちゃったー。ま、しらないっと。



ネビルは頭から薬を浴びてしまい、全身おできだらけになっていた。




「おおかた、大鍋を火から降ろさないうちに山嵐の針を入れたんだな?」

杖で薬を回収したあと、スネイプが言った。
ネビルはシクシク泣いている。

シェーマスがネビルを医務室に連れて行った後、スネイプは唐突にハリーへ向けて言った。

「彼が間違えば、自分の方が良く見えると考えたな?
 グリフィンドールはもう一点減点」


「………ゼブルス、私が誰だかわかってるわよね?(にっこり)」

ゼブルスは一瞬にして灰になった(笑)



は、その後黙々と作業を続けた。

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